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火曜日。
第二子誕生。とりあえず無事に済んでよかった。
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さて、久しぶりにメモ代わりに書きます。
読売オンラインの記事に「日本の研究者、内向きに...海外派遣10年で半減」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101009-OYT1T00578.htm
根拠が「調査結果によると、国公私立大などの研究機関から昨年度、教員など所属機関との雇用関係を維持したまま海外に派遣された研究者は3739人。ピーク時の2000年度は7674人だった。」
結論が「文科省は派遣研究者の増加を目指して支援策を拡充しているが、減少傾向が続いている。担当者は「日本の研究環境が整い、あえて海外に挑戦する研究者が少なくなっている面もあるのではないか」と話す。」
研究環境が整ったのではなく、雇用関係を破棄しないと海外に出て行けなくなっただけのことでは。特任助教なら単年契約だから留学するとポジションは維持しにくいよね。正規の助教で家族持ちなら躊躇するのは理解できるなぁ。破棄してでも海外に出ていくべきだとは思うけどね。
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土曜日。
家族と動物園に行った。2歳になった息子に動物を見せてやろうと、寒いなかを京都市動物園まで片道一時間かけて行ったのだ。が、案の定彼は動物にはほとんど興味を示さず。動物園に着いて真っ先に向かったのはクルマの形をした手押し式の乗り物だったりした。周りの似たような年齢の子どもも同じように乗り物に注目してたし、そんなものかなと。ゾウの大きさにはすこし驚いていたようだったけど。個人的にはあの広さにそれなりの動物の種類がいたのがすこし驚きでしたが、あの狭いオリのなかで十年二十年と年月を過ごすというか過ごさせるのは問題にならないのか、というか問題になってるのかな。それと、動物園の対面にあった京都市立美術館の外観がなかなか良かったです。今度時間があったら行ってみたいですね。
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水曜日。
祝日ですが、おうちで米国の確定申告の作業をしていました。多少のお金を取りもどせるのでがんばってますが、今年は帰国年なので例外事項が多くて閉口してます。ただでさえめんどくさいのがさらにめんどくさい。どうせ税金の9割は1割の金持ちが払ってるんだから、とらなくていいじゃん。取るなら取るで定額にしろよと思うのですが、そうはいかないか。
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水曜日。
勤め先に昔の同僚で今はドイツにいるRJ氏がボスとともにセールスにやってきました。RJ氏は結婚してちょうど2歳になるお子さんがいるそうです。今回はビジネスだったので、多くはしゃべれませんでしたが、彼は幸せそうでした。で、彼のセールスセミナーを聞きにいったのですが、悪いけどイマイチでした。彼自身が開発者だったので彼がしゃべったのですが、正直いってセールスとして上手くない。サイエンスセミナーならいいけど。それにボスのトークもちょっと、、という感じでした。
思い出すのはアメリカにいた頃、ほぼ毎月のようにセールスセミナーがあって、よく聞きに行っていました。多くは同じようにイマイチだったのですが、とあるセールスセミナーはちがいました。そのセミナーでしゃべったのは2人組の女性で、セールスのプロらしく、はっきりとした発音の英語とともに、スライドがテンポよくすすみ、商品の何が特徴で、何ができるのか、競合する商品と比較してどこが優れているのか、がよくわかりました。そしていくつかの論文化された実例を示して、そのときのトークは拍手喝采でした。セールスが本当にうまいなあ、と思う数少ない機会の一つでした。じつはその会社が来たのは2回目で、1回目に来た人はクビにされたともききました。そのときのセミナーのあとで、前回とはまるで商品がちがうようだと誰かが言うと「これがセールスのパワーよ」と自信ありげに彼女らが答えていたのもおぼえています。最終的に彼女らは契約をとりつけたそうなので、セールスは商品が良いだけじゃだめで、しゃべらせる人によるものだと確信した日でした。